強いAI・弱いAI
題名が気になって目次を見てみると、「人工知能は人間を超えるか」著者の松尾豊さんやら以前セミナーで話を聞いたことがある山川宏さんなど、有名な研究者9名との対談形式で面白いそうだったので読んでみた。
読む前に知りたかったのは以下のような点
- AIの全体像や現在どの辺まで研究が進んでいるのか
- 今後どんな方向に向かっていくのか
- その中でディープラーニングがどんな位置づけなのか
読んだ結果、知りたかったことはなんとなくしれた気がする。強いAIになると意識の話が出てきて、哲学的な内容も入ってくるので、よく分からない部分も多かったが。
仕事に生かすという意味では、ディープラーニングはどんどん活用していくべきだな、と感じた。特に、ディープラーニングと他の技術を併用していくのが良さそうだ。
また、脳科学の話も結構出てきたが、やっぱり脳科学の話は面白いなと感じた。「進化しすぎた脳」で衝撃を受けてからだいぶ経つが、脳科学の分野も着実に進展しているようなので、最新情報を勉強していこうと思う。
以下、印象に残った内容:
記号接地問題とは、記号と実世界での概念や意味がどう結び付けられるか、どのようにラベルを付けるか
AIには接待ゴルフはできない
AIが人間を脅かすという思考は西洋的、キリスト教的な思考
ディープラーニングは現実世界と記号処理との間をつなぐもの(パターンの処理)で、色んな技術を現実世界に適用するために使える
言語やテキスト情報でディープラーニングを使うのは邪道。シンボルグラウディングしていないため、統計的言語処理とあまり変わらない。
次のブレイクスルーには複雑系の数学的ブレイクスルーが必要
そういえば、複雑系の本も読んでみたくなった。
コメントを残す