ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (クレイトン・M・クリステンセン)

オススメ度★★★

会社で紹介されているのを見かけ、興味が湧いたので読んでみた。

顧客が商品を買う理由から考えると、確率統計による推定ではなく、因果関係による予測ができるようになる、という理論。非常に説得力があった。

今仕事で関わっている商品が解決するジョブや、この商品を買わない無消費者について観察していこう。イノベーション・オブ・ライフも読んでみたい。

メモ

  • p62ジョブの定義
    • ジョブは「状況」が定義の中心
    • 顧客の特性でもプロダクトの属性でもトレンドでもない
    • 片付けるジョブは、継続し反復するもの
  • p82顧客ではなく顧客が片付けるべきジョブに注目する
  • p112ひとつですべてを満足させる万能の解決策に惹かれがちで、結局誰も満足させられない
  • p112現状では満足する解決策が存在しない無消費者は、ジョブを不満足に片付けるよりは何も雇用しないほうを選ぶ
  • p147ジョブについての重要な知見は無消費者を調査することで得られることが多い
  • p147間に合わせの策や代替行動を取っていたら注意深く観察すべし
  • p148ジョブの機能面だけでなく、感情、社会的側面の発見に注力
  • p191ジョブ理論はデザイン思考を補完する
    • デザイン思考もプロダクトの属性よりも、ユーザーの体験を重視する
    • デザイン思考は方法論で、ジョブ理論は因果関係を説明する理論
  • p204自車製品が実際のところ何と競っているのかを理解して初めて、顧客にとって重要な体験を構築できる
  • p265顧客のジョブを解決することに沿った新しい尺度で成功を測ることが重要
  • p280データは常に現実を抽象化したもので、現実世界のまとまりのない現象をどのように分類するかの仮説が存在している点に注意が必要
  • p338ジョブには適切な抽象度が必要
    • 同種のプロダクトでしか満たされないものは、ニーズや嗜好であってジョブではない

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