失敗の科学(マシュー・サイド)
失敗から学ぶこと、学びを阻害すること、をいくつもの例で紹介されている。いずれも現実の話なので説得力がある。第6章に出てくる日本での起業率の低さには危機感を覚えた。
また自分に落とし込んで、仕事での失敗を考えてみても、パッと思い出せるものがない。それが一番問題だと感じた。日々いくつも判断を繰り返しているはずなので、その判断が良かったのかどうかフィードバックを得られるような仕組みづくりが重要だと感じた。
メモ
- p64何にでも当てはまる理論は、何からも学ばない
- アドラー理論
- p70成功の下には巨大な失敗の山が眠っていることを忘れがち
- p158蒸気機関を発明した人は、実はその原理を理解できなかった(試行錯誤で見つけ出した)
- 後に別の人が理論を導き出した(熱力学第二法則)
- p192反事実は目に見えない
- 瀉血で死んだ人は分母に入らない
- すケアード・ストレート・プログラムで効果がなかった人はアンケートに回答しないことが多い
- p220小さな改善を積み上げることで大きな成果につながる
- フィードバックを得るためにデータを取ることが重要
- p321三つの質問
- あなたは判断を間違えることがありますか?
- 自分が間違った方向に進んでいることを知る手段はありますか?
- 客観的なデータを参照して、自分の判断の是非を問う機会はありますか?
- p323有意義なフィードバックなしに改善できない
- p326事前検死
- 始める前に失敗したと想定してその理由を類推する
コメントを残す