学校では教えてくれない世界史の授業(佐藤賢一)
オススメ度★★
タイトルに惹かれて久しぶりに歴史にでも触れてみるかと思い読んでみた。
西世界、東世界、イスラム世界という3つを軸に覇権争いの流れを追ってい行くような内容で、普段西世界の常識で生きている自分にとっては、東世界やイスラム世界の流れに触れられたのが興味深かった。今ではロシアや中国に代表される東世界は、東ローマ、ギリシア正教、イスタンブールにルーツをもつ。イスラム世界はイスラム教と文化の特徴から急拡大し、一時期は世界でも圧倒的だった。またいずれも一神教をベースに発展していった点も興味深い。しかし、最後の締めくくりは「なんじゃそら笑」って感じ。
この本で得た見方をもって今後の世の中の流れを体験していこう。あと海外旅行したくなった。コロナですぐには無理やけど。
メモ
- イスラム教徒はユダヤ教徒やキリスト教徒を啓典の民と呼ぶ
- 同じ神様を進行しているが、イスラム教がアップグレードバージョンという意識p129
- 十字軍戦争はキリスト教とイスラム教の戦いと思いきや、実情はいろんな利害関係が絡み合った混沌たる戦いp195
- 西ローマが東ローマを攻めたりもしている
- 隊商の活動とメッカ巡礼によりイスラム教徒へ旅を促し、イスラム教は広がったp212
- イスラム教、イスラム文化は質が高く、これといった核となる文化がない地域にはすぐ浸透するp218
- ロシアの領土急拡大は16〜17世紀で敵という敵もおらずにヨーロッパから太平洋までp230
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